期待しないほうがいいですよ

20090505

かつぬま朝市は全てをさらけ出しています。「周辺で朝市を始めたい」「イベントに誘いたい」という皆さんにも「ど〜んどん、かつぬま朝市に来て出店者さんをスカウトしてくださいね」と言ってきました。だって出店する人の中には月に一度ではなくもっと売りたい人も必ずいるはずだし。特に野菜なんかは月一度のためには作れないから、もっと売る機会が必要だし。

でもさすがに「出店者さんのリストをチョーダイ」にはゴメンナサイ、しましたが。

ただ、私自身は他の市でスカウトすることはほぼありません。かつぬま朝市とほぼ同じ志で同時期に始まった、とあるマーケットでは計3店さんだけには直接お声をかけさせていただきましたが、それ以外はスカウトはしていないと思います。

する気もありません。他の市にいったらその市を楽しみたいですし。

そしてやはり“市”にはそれぞれ顔があって。その市にいてこそ映えるお店があるはずであるし、市にとってもそのお店が必要なはずです。それがその市の個性というかそれぞれの市の顔になると思うんです。

どこに行っても同じような顔ぶれですと来てくれているひともつまらないかもしれませんし。だから私はめったにスカウトはしません。

それでもかつぬま朝市には毎回数店の初出店があります。これは常連の出店者さんたちの紹介であったり、実際にかつぬま朝市に来てみて「これなら私も出店できるかも」と出店を申し込まれる方が多いようです。

すでに出店されている皆さんはかつぬま朝市がどんなものかわかってくれています。そんな出店者の皆さんの紹介ですから、皆さんとてもよい方ばかりです。いっしょにかつぬま朝市を盛り上げたいって気持ちがしっかり伝わってくるんです。

また実際にかつぬま朝市をみて申し込まれる方も雰囲気をわかっているのですんなりと溶け込めます。

ちょっと困るのは「どのくらいの人か来ますかね」「・・・なんか売れますかね」という問合せ。きっとかつぬま朝市にはいらしたことがない方で商売出店を考えていらっしゃる方が多いように思います。

そんな時は言っちゃいます。

「小さい市なんでたいして人は来ないですよ。何人来ているかも数えたことはありません」
「もしかしたら売れないかもしれません。期待しないほうがいいですよ」

あははは、ダメですよね。こんなこと言ってちゃ。責任者が。

朝市を始めて最初の何年間は出店数を確保するのに苦労をしましたが、今はこんな感じで、皆さんの力を借りて、主催者の私はスカウトに駈けずりまわることもなく、のんびり1ヶ月を暮らし、毎月第一日曜日に能天気に朝市をやらせていただいています。

それでも毎回50店前後のお店が軒を連ねちゃうんだからたいしたもんでしょ。すいません最後の最後にプチ自慢しちまいました。