.〜 かつぬま朝市会よりメッセージ 〜



平成15年4月勝沼町の四季の里という新興住宅地にテントひとつの市が立ちました。住民が勝手に始めてしまった朝市の誕生です・・・

こんにちは。私たちはぶどうとワインの故郷勝沼で毎月第1日曜日に朝市を開催している「かつぬま朝市会」です。地元で取れる新鮮な野菜や果物を地域住民に供給していくなかで、農家と地域住民の交流が生まれ、特に農業高齢者の方々には年間通した野菜作り&直接販売を通しての生き甲斐づくりの場として活用していきたいとの思いからスタートしました。

四季の里公園で生まれた朝市は、規模の拡大に伴い四季の里団地前サンセイフルーツ駐車場、そして平成17年5月よりぶどう橋東シャトレーゼ勝沼ワイナリー駐車場を会場にかつぬま朝市は開催されています。

まだまだ勝沼の野菜栽培は十分ではありませんが、ブドウ畑や桃畑の片隅で元気いっぱい育っている野菜たちや私たち朝市会が勝沼周辺で発掘した「これはおいしいや!」が会場にならび大変喜ばれています。

回を重ねるごとに出店数も増え、今では農作物にとどまらず趣向をを凝らしたさまざまな出店が見られるようになりました。(出店数130-150店) 町内ではただ1人となった竹を使ったぶどうかごづくりの職人さんの竹細工直接販売、勝沼のお母ちゃんたちが私たちにも何かできないかしらと作り始めた手づくりこんにゃく、古布や焼き物を使ったアクセサリーなど文化の香りがする新たな勝沼の産物がかつぬま朝市から生まれています。

そして毎回沼津から干物を抱えてやってくる魚屋さんや勝沼の素材を静岡県長泉町の名水で仕込んだパスタやうどんを提供してくれる店もお馴染みとなりかつぬま朝市の輪がどんどん広がりをみせています。

また朝市会場は「何かを売りたい人」「何かをやりたい人」にも提供されています。フリマはもちろんのこと、科学の先生が子供たちに科学の不思議を体験してもらいたいと出店する実験コーナーや自らデザインしたシャツの販売コーナーやワインの聖地勝沼で地場の食材と合わせるワインセミナー(講師はシニアソムリエ&シニアエキスパート)やバンド演奏といったパフォーマンスも飛び出し、子どもから高齢者まで集える多世代交流の場や勝沼の文化を学ぶ場としても活気がでてきました。(最近では子どもが自主的に出店をする「目指せ!キッザニア“かつぬま朝市こども出店”」も人気です)

特にかつぬま朝市が応援しているのが「高齢者」や「子育てをするお母さん」や「家庭の主婦」の皆さんです。自分の能力を発見し、自分がやりたいことを実現できる、仲間づくりもできる、そんな場所を提供することも私たちの役目のひとつです。


そしてさらに発展して「かつぬま朝市をきっかけに新しく事業を起こし自立をする」「勝沼で新たな事業を始める」際のプロモーションの場としても活用され起業家支援という地域振興の一役も担いつつあります。

運営は私たち「かつぬま朝市会」がまったくの手弁当で行っています。収益金の殆どは必要最小限の設備投資や経費に消えていくのが現状ですが、その一部は社会福祉やボランティア活動推進に役立ていただくために勝沼町社会福祉協議会や勝沼授産園他地域活動への寄付活動を行っています。いつまでも何らかの形で社会に貢献できる会でありたいと考えています。

さらにかつぬま朝市では自給自足のまちづくりを唱え、まちづくり団体“勝沼づくり”をひっそりと設立し私たちがやれる、私たちがやりたいまちづくり活動(地域を知る講座・ソフトバレーボール大会の主催運営・月刊フリーペーパの発行などなど)を自らの力で実践しています。

また行政との協働活動が求められる今、住民としての役割を果たすため、地域課題の解決(行政委員として協力・朝市の場の行政事業への提供)や地域で開催されるイベントへの主体的な協力(勝沼フットパス協働実施)など出来る範囲での協力は惜しみません。

このかつぬま朝市がいつまでも勝沼の風土と文化の香り漂わせ、かつぬま朝市そのものが動きのある景観として認められこの地に定着し故郷の風物詩としていつまでも続くことを願ってやみません。

まだまだ未熟で行き届かぬ点もたくさんあるとは思いますが、何より勝沼を愛する私たちの朝市を今後ともよろしくお願いいたします。


平成23年7月
かつぬま朝市会会長
高安 一