●レポート
「ぶどうとワインの町」勝沼で最大のイベント「ぶどうまつり」の翌日の朝市です。きのうのどしゃ降りの雨はどこへやらの素晴らしい秋晴れ。おまつりでどっぷりワイン漬けになった皆様は、今朝無事にこのワインセミナーにたどり着けるか心配。でも開催の時間が近づくとたちまち満席になりました。
今回は、甲州種ワインの伝道師大山ソムリエと「甲州をじっくりと飲む」というテーマです。それぞれ個性の違う又ヴィンテージ(ぶどうの収穫年)の違うワインの飲み比べです。
まず最初は、このセミナーのハウスワインの甲州ヴィンテージからです。
3年物ワインでありながらフレッシュで繊細な味わいです。酸もしっかりしています。
2番目のグリド甲州2008はなんと今年の「国産ワインコンクール」で見事金賞を受賞したワインです。豊かな香り、ふくよかで優しく包み込むような味わい。素晴らしいの一言です。この金賞ワインをかつぬま朝市ワインセミナーで皆さんと一緒に味わえる事が本当に嬉しい。まさにかつぬま朝市ならではないかと自負しています。
3番目のワインはベリーAヴィンテージです。マスカット系ぶどう特有の甘い香りも主張しすぎず程良いタンニンを感じながら、普段の食事とも気軽に合わせられるタイプの赤ワインです。
最後のワインは、甲州種でもがらっと趣の変わった31年物の古酒甲州匠です。以前「麻屋葡萄酒」さんがゲストの時に持参してくださったワインと同じ物で、皆さん絶賛のワインです。香ばしいナッツや紹興酒の香りが華やかな黄金色の甘口一升瓶ワインです。デザートワインに最適。私は今日のお料理では桃のコンポートに合わせてみました。
この31年物の一升瓶ワインは抜栓するのにちょっとコツがいります。と言うのは、
コルク栓の上に更に金属の王冠がかぶせてあって、長い年月を物語る様にさびついて欠けたりしているのです。皆で大山ソムリエをはやしたてながらその手元に大注目。無事に抜栓出来た時皆さんから拍手が上がりました。大山ソムリエは、冷や汗をぬぐうパフォーマンスをして皆さん大笑い。なんとも楽しいセミナーです。
今回参加された方
の中に、ご両親を娘さんが案内して来られた方や、私と同年代のシニア世代のご夫婦が仲睦まじく語り合いながら楽しんでおられたのを見て、何かとても暖かい気持ちになりました。今まで余りワインにご縁がなかった方も是非このセミナー参加されて、その日を「ワイン記念日」として、ワインと仲良くなっていただけたらとってもうれしいですね。(篠原)