かつぬま朝市ワインセミナーレポート by篠原

第32回ワインセミナー 20100606



参加者
県外9名・県内5名・計14名

講師
大山ソムリエ・篠原シニアワインエキスパート

アシスタント
のぶ子さん


●ワインリスト
1、甲州ヴィンテージ2006 勝沼醸造
2、ハラモヴィンテージ甲州シュール・リー2009 原茂ワイン
3、ベリーAヴィンテージ2006勝沼醸造



●料理
1、カリフラワーのピクルス
2、お刺身コンニャク+甘味噌
3、トマト
4、季節の野菜
5、クリームチーズところ柿のディツプ
6、パン



●セミナーの内容
1、甲州ぶどうのお話
2、甲州種ワインのお話
3、ワインテイスティング
4、ワイナリー巡りの達人のお話

●レポート
甲州ぶどうのツルがぐんぐん伸びてきました。ぶどうの房も10cm位の長さになり、小さなつぼみがいっぱい付いています。このつぼみの1つ1つの花が咲いて、1粒1粒のぶどうの実になるのですね。白い可愛い花が咲くのももうすぐです。

6月の朝市は、本当に気持ちの良い快晴です。きょうも暑くなりそうなので、お日様の動きを見ながら、テントの位置を決めて、張り切ってスタート。

今回も大勢の方が遊びに来てくれました。皆さんに、ここでのひとときを心から楽しんでいただけるように、内容も盛りだくさん用意しました。

先ず、いつもの様に、大山ソムリエから甲州種ワインへのいざないのお話です。大山ソムリエがついつい熱が入って、オーバータイムになるのを巻きを入れつつ(ホントにすみません)、皆さんのお口に無事にワインが流れ込むのを見て、ホットひと安心。今回のテーマは、「シュールリー」です。

Surlie「シュールリー」とは、フランス語で「オリの上」という意味で、フランスのロワール地方で開発されたワインの醸造法です。醗酵したワインをすぐにオリ引きしないで、タンクやタルの中で数ヶ月間、ワインとオリを接触させておくと、オリの中に含まれている旨み成分がワインに移り、ワインに厚みを与え、フレッシュでいてコクのある辛口のワインとなるのです。甲州種ワインにこの方法を用いて辛口ワインを造ったのが、甲州シュールリーです。                                  

本日は、「ハラモヴィンテージ甲州シュールリー2009」を味わいました。ワインを注ぐとグラスの底に細かい気泡が付き、フレッシュさが感じられます。さわやかなアタック、優しい果実味とそれに溶け込んだ優しい酸。繊細でいながらしっかりと個性を主張しています。いつまでも飲み続けていたい、チャーミングなワインです。この外に、ハウスワインの「甲州ヴィンテージ2006」と「ベリーAヴィンテージ2006」を味わいました。

ワインを飲んで一息ついたところで、ゲストの朝市出店者「ワイン飲みなー」のワヒさんをお迎えして、ワイナリー巡りの楽しさを語っていただきました。やはり、ワイナリーに何度も足を運んで、顔見知りになるのがワイナリー巡りを楽しむコツのようですね。

約1時間半のワインセミナーも瞬く間に終わりが近づきました。今日は、最後まで心ゆくまで楽しんでもらいたい、そして参加者の方がお互いにつながりが持てるきっかけになればとの思いから、みんなで歌を歌うことにしました。ちょうどグッドタイミングで、朝市のハーモニカおじさんが演奏をしていたので、伴奏をお願いしました。最初は「かっこう」の輪唱でしたが、突然の輪唱だったので、最後が不揃いになってしまいました。そうしたらもう一度やり直したいという声がかかり、再度歌いました。今度はぴったりと息が合い、皆ニコニコ顔で拍手かっさいです。2曲目は、みんなが知っている「ふるさと」です。この「かつぬま朝市ワインセミナー」が、皆さんにとっての「ワインのふるさと」になりますように、そんな思いを込めて歌いました。快晴の朝市会場に明るい歌声が流れ、笑顔がいっぱい溢れたワインセミナーでした。