かつぬま朝市ワインセミナーレポート by篠原




第36回
2010.10.3          

参加者
県外9名
県内5名  計14名                

講師
大山ソムリエ
篠原シニアワインエキスパート          

アシスタント
のぶ子さん                           

ゲスト
奥野田葡萄酒醸造 中村 様                  

ワインリスト
1 甲州ヴィンテージ2006 勝沼醸造梶@  
2 ベリーAヴィンテージ2006 勝沼醸造梶@  
3 ワイン・ヴィーナス2009桜沢シャルドネ  奥野田葡萄酒醸造梶@ 
4 ワイン・ヴィーナス2007メルロー&カベルネ・ソーヴィニヨン

料理
1 カリフラワーのピクルス
2 お刺身コンニャク+甘味噌
3 クラッカー+いちじくジャム
4 えっ! なにこれ?サンド その4
5 ぶどう (甲州、マスカットベリーA)


セミナーの内容
1 甲州ぶどうのお話
2 甲州種ワインのお話
3 ワインテイスティング
4 奥野田葡萄酒醸造梶@ 中村様のお話

レポート
今年の残暑は記録的だそうです。彼岸を過ぎても猛暑が続きました。でもさすがに10月に入ってからは朝夕の気温が下がって、収穫前の甲州葡萄には良い条件になってきました。我が家の甲州葡萄たちも、ベト病に悩まされながらも頑張っています。もう糖度(甘み)もだいぶ上がってきました。10月20日頃収穫の予定です。

10月の朝市はぶどうまつりの翌日。主催者も来場者もまだお祭りの余韻を楽しみたいって感じです。開放的なそんな気分にピッタリ。今回はテント無しの青空ワインセミナーです。きのうから勝沼を楽しんでいる方が大勢やって来てくれました。そして先月24日にカレーのお店をオープンしたばかりでてんやわんやの大山ソムリエも、頑張ってボランティアで来てくれました。

いつものようにユーモアたっぷりのお話で、大山ソムリエが皆さんを楽しいワインの世界へいざないます。そして迎え酒ならぬお待ちかねのワインテイスティング。ワインセミナーのハウスワインの「甲州ヴィンテージ」と「ベリーAヴィンテージ」、白ワインと赤ワインの2種類です。きのうからどっぷりワインにつかって少々お疲れ気味の皆さんもまたまた元気に。

ここで試食のおつまみの紹介をしておきましょう。このセミナー定番のお刺身こんにゃくとピクルスの外に「えっ!なにこれ?サンド」第4弾です。今回は、朝市出店者のおいしいお味噌屋さん「味噌工房」さんが、おからこんにゃくで作った「からあげ」を差し入れしてくださいましたので、パンにはさみました。鶏肉と間違えるほどの食感に皆さん驚きです。これは是非大勢の方に味わっていただきたい逸品です。「味噌工房」さん有難うございました。

ワインが入ってホットしたところで、本日のゲスト奥野田葡萄酒醸造代表中村さんのご紹介です。奥野田ワインさんは甲州市塩山牛奥地区にあり、メルロー、カベルネソーヴィニヨン、シャルドネ、デラウエアー、甲州などからワインを造っています。新進気鋭の醸造家の中村さんがワインにかける熱い熱い想いを語ってくださいました。

特に今回テイスティングした「ワイン・ヴィーナス2009桜沢シャルドネ」と「ワイン・ヴィーナス2007メルロー&カベルネソーヴィニヨン」は中村さんの自信作で、自社畑のぶどうから造られています。ヨーロッパの品種に注目しているのは、世界を視野に入れているからではないでしょうか。日本の、甲州市の、この畑のテロワール(土壌・地形・気候などの自然条件)で育てたぶどうから造ったワインを世界に向けて発信したい。造り手の熱い想いがひしひしと伝わってきます。

また、企業秘密ですと笑いながら話してくださった、2段式ロケット醗酵の話や、メルローとカベルネソーヴィニヨンのブレンドの黄金比率の話など楽しいお話がいっぱいで時間が足りません。このつづきは是非ワイナリーへ行って、ワインを飲みながら聞いていただきたいとおもいます。これからずっと奥野田ワインから目が離せませんよ。

今回このワインセミナーに参加された方に「何を期待してセミナーに参加されましたか?」とお尋ねしたところ、「いろいろな種類のワインを飲みたい」と答えられた方が何人もいらっしゃいました。今回参加された方は超ラッキーでしたね。まず「甲州」次に「マスカットベリーA」、「シャルドネ」、「メルロー&カベルネソーヴィニヨン」とたくさんの種類を味わうことが出来ました。

来月11月3日は新酒の解禁日です。このワインセミナーでも新酒をご用意して、みなさんとお会い出来るのを楽しみにしています。

篠原