グラスが入らない |
私が考案し三井材木さんが作ってくれた「ワイングラスホルダー」やっと日の目を見るときがやってきた。 ぶどう祭りでは500円で勝沼町オリジナルワイングラスを買えば各ワイナリーが出店しているブースのワインが飲みほうだい(でも味見程度だからグラス一杯は注いではくれないけど)。 思い思いのワイン会社のテントでアーダコーダいいながらワインを試飲。おいしいのはいいんだけど、あんまりおいしくないもののコメントに困ってしまう・・・ということはさておいて。ほろ酔い加減になると小腹が空いてくる。そこで何か食べ物でも、となる。 食べ物を売っているテントの前で・・・ワイングラスを片手にお財布を出して、品物を受け取って、食べる。この一連の動作の中でワイングラスが非常に邪魔。 はたまた、お家族や仲間数名でぶどう祭り、振る舞いワイン(町が無料でワインを振舞うコーナー)コーナーにグラスを4つ持って並んでいる。順番が来て振る舞いワインのコックを捻ろうと思っても手がふさがっていてあたふた。 そんな光景を毎年見ていて何かいいものは・・・と思いついたのがワイングラスホルダー。 ナパバレーあたりでは画家さんが使っているようなおつまみ置きはあるらしいが、日本ではあまりお目にかかったことはない。 最初は100円ショップにでも行ってプラスティック製のお盆を買ってきてつくろうかと思ったけど、やっぱりここは木を使いたい、ということで三井材木さんにお願いして作ってもらった。 なるべくコストを下げたいため、合板ベニアの化粧板を使ってもらった。 いよいよそのときが来た。私は雨の中オリジナルワインホルダーを持ち営業に出かけた。そしてグラスとおつまみを持っている人を捕まえて「ちょっといいものがあるんだけど」といってデモンストレーション。 「はい、おつまみをここに置いて、そしてグラスはここに掛けて・・・・? あれ? グラスが掛からない?? なんで?」グラスが引っかかるはずの切れ込みが細すぎてグラスが引っかからない・・・ 出店をしていた三井材木さんのところへ飛んで帰って事情を話すと・・「おかしいなあ?見本でもらったワイングラスでみんな試したよ」ってことは・・結局は、そのグラスの足の部分の太さがマチマチ、ということが判明した。 家からトリマーを持ってきて切り込みを広げ、さらに激しい雨の中売り込みを再開したけど、傘と振る舞いぶどうを持っているドリンカーたちは、いかに便利商品とはわかってくれても左手に傘と荷物をもち、右手にワインホルダーを持った瞬間「じゃどうやって(どの手を使って)おつまみを食べればいいんだ!」という疑問にぶちあたり、私に苦笑い。 ●平成16年10月 |
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