タラの芽に涙がキラリ
5月朝市前日、出品するタラの芽を山から採ってきて(関連:ココココ)選別していると□氏が現れた。

□氏は山菜については非常にうるさい人である。旬のものは旬の育ち具合で旬の大きさで旬の・・と言いながら我々がゲットしてきたタラの芽を再び選別し始めた。

あれよという間に選別は終わった。というより殆どのタラの芽がC級品を入れるダンボール箱に収まってしまった。

曰く、タラの芽にはオダラ(男タラ)といってバラがあるもの、とメダラ(女タラ)といってバラが無いものがあるらしい。

そしてメダラのほうが格が上らしい。私たちがゲットしてきたのはオダラである。まずもってその時点で評価が下がってしまった。

そして、タラの芽を取るには少し遅かったため全体的にサイズが大きめであったため、それも評価を下げてしまった。

やおらタラの芽があふれんばかりのダンボールを抱え「だめだぞ、こんなの売ったら恥だ。俺の畑にぶちゃって(捨てて)きてやるよ)」と言い残し軽トラで走り去ってしまった・・・。

残ったタラの芽はパックに10個ほど。大事に詰めて出品の準備。

そとに出るとダンボールからこぼれ落ちたタラの芽が3本、地面にころがっていた。やさしく拾い上げて・・・持ち帰りためしに天ぷらにしてみると・・・・うまーい!売らなくたっていい。ただで配ってもいい!

と思い。ぶちゃったと思われる畑に行くと・・・タラの芽が散らばっていた。よし!と拾い集めようとしてよくみるとご丁寧に軽トラのタイヤで踏み潰してありました・・・。涙がキラリ。


平成12年6月
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