逆取材敢行

フリーライターの山田さん


その1

農村報知新聞にて「農ある人々」という連載記事をフリーライターの山田さん、何を思ったのか私めを自身の連載記事のターゲットとして狙いをつけた。

12月朝市開催の数日前携帯に電話「あのーよろしければ取材をさせていただきたいのですが・・・」まあ断る理由も無いし、プロモーションにもなるし、でもどうせ小さな記事なんだろうと思いつつ。詳細を知らせてくれたメールを読んだ。


ウエブマスター様
さて、お電話でもお伝えしましたが、今回掲載予定の媒体は「農村報知新聞」 http://www.nouson-houchi.com/ という月刊の農業新聞です。この新聞は、全国農業大学校協議会などの機関紙を兼ねておりまして主な読者層は各大学校の学生さんやその保護者の方々が中心です。

その紙上にて、私は「農ある人びと」
http://www.nouson-houchi.com/column/no-aru/index.html という連載記事を書いております。

いろんな形で農業に関わっている方々の現場ならではのご意見を、学校の勉強ではなかなか知ることができない「生の声を」紹介したい、というのが当コーナーの主旨でして、これまでも農家の方をはじめ、八百屋さんやタネ屋さん、生ゴミ処理業者やダチョウ牧場主、お寺の住職などさまざまな方面からご登場いただきました。

そのコーナーでぜひ、今回は「勝沼朝市」と代表のウエブマスターさんをご紹介したいと思っております。

東京生まれ東京育ちのウエブマスターさんがなぜ勝沼に暮らし、朝市を開こうと思い立ったのか?
たったひとつのテントから始まった朝市がなぜ雪玉を転がすように大きくなっていったのか?
「ここ、かつぬま朝市にしかないものを」という合言葉に込められたものは?
自分が作ったものを人に売る、とは本来どういうことなのか?

……などなどのお話をお伺いしたいと考えておりますが↑これらの疑問には、これから農業を志す若者にとってのいや、これからの社会を暮らしていく私たち全員にとっての重要なヒントがたくさん詰まっているんじゃないか、と私は強く感じております。

とはいうものの、決して堅苦しいお話をさせていただくつもりはありません。あくまでも私がホームページを拝見して受けた印象ですが、「みんなで遊んで楽しみたい。だから力を惜しまないだけ」という「勝沼朝市」の皆さんのスタイルを、ホームページそのままの雰囲気で伝えることが一番肝心だと思っております。



そこには山田さんが記事を書いている新聞のウエブサイトにリンクが張ってあり、更に自身が取材したバックナンバーへのリンクも張ってあった。

早速アクセスしてみると、あれれこりゃ立派なもんだわい。立派な新聞に立派な記事。もちろん日本農業新聞にくらべれば超マイナーではあるらしいが・・・
んで、この中に私(&朝市)が載るの?


山田さん
さっそく「農村報知新聞」のページを拝見しました。盛りだくさんですね。人から人へ伝えていく農の良さを感じます。コラムも盛り上がっていますね。さっそく仲間に紹介させていただきます。

そして「農ある人びと」
これゆっくり全部読みたいです。でもよく考えたら私、あんな素晴らしい皆さんのお仲間入り?ですか。たぶん浮いてしまいますので掲載は慎重にされたほうがいいのではないかと・・・。


私は決して農というカテゴリーには属さない人間。だって土作りだってしらないし。野菜の名前ですら覚束ないし。ただまあ「朝市を通して農に関わる」ということで・・取材をOKした。

ウエブマスター様
さっそくのお返事ありがとうございます。

僕が言うのも何なんですが、農村報知新聞は、一般の方々の目にはほとんど触れられることのないはっきり言って小さな新聞です。

ただ、農業大学校の機関紙ということで農水省とのつながりも多少はありますが、その規模の小ささが効を奏してと言いますか、執筆者が歯に衣着せぬ発言を自由にできる、というのが大きな特徴でして、僕もそこのところが気に入って書かせてもらっています。

サイトにもバックナンバーが掲載されていますがたとえば太田竜一さんという現役の農家さんなどは「俺に言わせろ」という現在も連載中のコラムで農水省や農協批判をかなり過激に展開しています。お役人さんたちは毎回、苦笑しながらそれを読んでいるようですが……。

ちなみに僕が記事を書くときのスタンスとしては「誰のための農業なのか?」という問題提起を常に念頭に置くようにしています。

役所や役人のための農業なのか?農家のための農業なのか?それとも、消費者のための農業なのか?

ご存知の通り、農家の人口はどんどん減り高齢化が進む農村は過疎化への道をたどっています。そんな中で「村おこし」や「町おこし」といったことがあちこちで叫ばれていますが先のように考えていくと、誰のための、何のための「町村おこし」なのか?という疑問にもぶつかります。

かつぬま朝市は「町おこし」のひとつの形だと僕は思っています。そして、それが決して行政主導ではなくウエブマスターさんをはじめとする地元の方々自身の手によって盛り上がってきている、という点が最も重要な点だと思うのです。

そこのところをぜひ、お聞かせください。サイトの文面のような、軽妙な切り口で(^^)。どうぞよろしくお願いします。


熱いなあこの人も・・。取材云々よりもこの人に会ってみたい気持ちが沸いてきていた。

電車と町民バスを乗り継いで取材にくるという山田さんに送迎を申し出た。


山田さん
どうですか山田さん。今回、自動車を出店する出店者が朝市に来る人の送迎を申し出ているんです。第1号としていかがですか。

勝沼ぶどう郷駅、塩山駅、山梨市駅のいずれかの到着時間を連絡していただければお迎えにあがります。遠慮なさらないでくださいね。

勝沼にまだいらしたことがなければ「勝沼ぶどう郷駅」下車をお勧めします。景観が最高です。ただ特急が止まらない時がありますのでその時は山梨市駅が最短です。


ウエブマスターさん
ところで、当日の行き方についてですがせっかくのお誘いですので、ありがたく甘えさせていただこうと思います。感謝します。
今のところ「勝沼ぶどう郷」駅に8時7分もしくは8時41分に到着の電車で向かおうかと考えていますが、どちらの方がご都合がよろしいでしょうか?自動車を出品される方の準備などもあろうかと思いますので、お手数ですがご相談の上、ご都合のよい時間をお聞かせください。


山田さん
それでは8時7分に勝沼ぶどう郷駅にて。ということでお願いします。トヨタの
試乗車でスリムな青年(天野さん)がお迎えに上がります。山田さんの見分けポ
イント(赤いバラを胸にさして・・・など)を前日までにお知らせください。

どうぞお気をつけて


ウエブマスター様
8時7分、了解いたしました。
僕の目印ですが、身長約180cmで頭をツルツルに剃ってます。
(悲しいかな、父系の遺伝で若ハゲになったので、それをごまかすためです)
万が一、同じ時刻同じ場所に180cmで頭ツルツルの方いるといけないので、
腰に手拭いをぶら下げておきます。
もし、それでも同じスタイルの人がいたら
「山田ぁ〜!」と呼んで下さい。

赤いバラもいい案だと思いましたが、到着までに潰してしまうといけないので
今回は残念ですがやめておきます。


山田さん
お迎えの支度が整いました
180-鶴-腰-手ぬぐい 了解です
12/5 8:07 勝沼ぶどう郷駅にてお待ちください

かくして山田さんは現れた、暖かそうなセーターに鶴を隠す毛糸の帽子をかぶって。そしてお約束通り朝市会がチャーターしたトヨタの試乗車に乗って。

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