8月の朝市の出店者ミーティング。夏場の朝市農繁期でもあり毎年、出店者数も来場者もかなり少ない。まあ今回もご多分に漏れずかなり消沈した朝市になる。まあ今回はクソ暑い時期でもあるので「テキトーにやってお茶を濁そうか・・・」不謹慎な思いでいたら・・・
朝市会のメンバーでもあるa氏の作業場を工房代わりに使っていた前衛的な書道家、志村雅芳さんがひょっこり出店者ミーティングにやってきた。そういえば数日前・・「朝市に出店して何か木の板に投げ銭で字を書いてくれるようなことを言っていた」とa氏は言っていたが。
 ミーティングのひと通りの議題が終わって「自己紹介でもどうですか」と志村さんに水を向けると・・喋るわ喋る。芸術家の人は無口な人が多いと思っていたけど。志村さんは見かけでもわかんなかったけどお喋り好きだ。間違いない。書道の世界は精神を統一して無言で取り掛かる作品が多い。その孤独さ・・その反動なのか
というわけでしばらく志村さんの話を聞いた。そしてその中でわかったことは「書道と言ってもかなりアクティブな活動もしていること」「流木や間伐材を利用してオブジェなどもつくりその中に看板を埋め込み自分の書を書き込むこと」などをやっているらしいということ
、そして「今回の朝市に並々ならぬ出店の意志があり」、そしてその「出店内容が大変盛りだくさん」であるということ。
まずは・・・木工体験のコーナー
志村さん書道家でありながら流木などを使ったオブジェ作りも本業として個展を開いたこともある。そこで朝市会場で工具を貸し出して子供と大人が一緒になって木工品をつくらせる木工品体験コーナー。
そして・・・書を書きますコーナー
また木の板を持ってきてもらってその木に希望の文字を書き入れるコーナー。
さらに・・・大きな書を書くパフォーマンスコーナー
そして畳２畳分もある大きな半紙６枚に大きな筆を使って字を書くパフォーマンス。
この３つの内容をたった３時間の朝市でやりたいという。そうか、お弟子さんでもたくさん連れてくるのか・・と思ったら。とんでもぎっちょんちょん。どうやらたった１人でやるつもりだ。
とてもひとりじゃ無理ですよ。と言っても大丈夫という。まあ、もし失敗しててんてこ舞いになってもＨＰのいいネタになるからいいかな？と思ってOKしたんだけど。やっぱ木工体験は無理＆危険（なれない人がなれない工具で怪我をすることもある。特にお父さん方は子供の前で格好いいところ見せようとして怪我をし易い ｂｙ三井さん）ということで断念させやした。
それによく聞くと大筆書きも地べたに半紙をおいて書くのではなく、ベニア板に枠を打ち付けてスタンドをつくりそこに半紙を貼り付けて書くというのだ。そこでその台はどこにあるの？と聞くと「簡単です」と答えた。はあ？どこにあるのですか？という問いの答えになっていませんが・・・
それって「無い」って事じゃない？んじゃ、それをこっちで用意するの？無理無理と思っていたら・・・そこに来ていた木工品の三井さんが幸い全面協力してくれることになり、その台もつくってくれることになった。ありがたや。
でも待てよ。その台つくったあとどこに置いておこう。ハッキリ言って我が家は絶対無理ですから。もう朝市に荷物であふれかえっていますから。A氏のピーネックオーチャードだって机から始まってイスやら何やらでもういっぱい。そこで小澤氏を見ると・・・
「うちも無理無理」でももう一度見つめると堪忍したかのように「じゃ物置の荷物片付けないと・・」でも今桃が忙しくってそんなことやってられないし。私黙って小沢氏を見つめ続けた・・・。
 そんな大事な決断をしている時にさっそく志村さんはゴキゲンで三井さんと打ち合わせ。そして今度は何か音や音楽に合わせてやりたいという。先ほど皆に披露したRADIO K-WEBのテーマソングに合わせてやりたいとも言い出した。そんなこと言っても無理。ボーカルのYOUも桃が忙しいので絶対無理。朝市には来られない。
そこで私、甲州ぶどう太鼓さんに「書道家さんが字を書くパフォーマンスのバックで太鼓を叩いてもらえませんか？」すでに一週間を切っていてメンバーそれぞれ予定があるということで無理とのこと。どうする・・
仕方が無い・・私が昔とった杵柄でソロのギターを弾きやしょう、で曲はどうする？？朝市を前にしてまた悩みが増えた。せっかく今回の朝市は「さらーっ」と無難にやりたかったのに・・。ツェッペリンの天国への階段？それとも滝廉太郎の荒城の月？えーい勝沼には全然関係ないけど「哀愁のヨーロッパ」やっちゃえ！前衛書道家！俺の泣きのギターについて来ーいだ。
久々に、拾ってきたギター（ポンコツの車の中に捨てられてた）とメサーブギと同じ心臓を持つジャグボックスの真空管アンプでぶちかましちゃるぜい。というわけで朝市前々日５分間だけ練習した。
つづく・・・ その２へ |
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