協働活動しています〜食育委員〜


朝市会からのメッセージでも書いていますが、かつぬま朝市として私ウエブマスター、行政との協働のひとつとして甲州市の食育推進委員の名を連ねている。

甲州市食育計画の策定委員として委嘱を受けて1年半、その間数回の会議とヒアリングで策定、諮問、答申をやってのけたんだから、いかに事務局がすごいのか、察しはつく。甲州市は相変わらず荒業師。

そしてその流れで策定された計画の推進役を仰せつかっているわけ。

今まで勝沼町時代を含めていくつかの策定委員や審議委員などをやらせてもらったけど、この食育計画の会議は“ほんわか”していて楽しい。女性も多いし。行政批判の戦闘体勢に入っている人は皆無。

計画自体も子どもたちにもわかるようにわかりやすい言葉で書かれているし、そして何より食の安全が問われている今、市民の関心も高いところ。

都市計画で道路を作るとか規制をかけるとか、環境問題を真っ向から考えていく計画とかじゃないから。通常はほとんど実現しない行政計画(私の経験上です)の中において唯一、意識改革を含めて具現化できることがけっこうあるんじゃないかなあ。

先日は今年度からスタートした推進プロジェクトの旗揚げ会議。とはいえ事務局さんがしっかりとポイントを絞り込んでくれて、大半の時間を費やしたグループ会議でも皆が意見を言うことができた。

事務局の実行部隊はすべて女性。「委員さんの貴重な時間を無駄にしていけない」と工夫してくれる。グループ分けから、議論のポイントの絞込みまでばっちり。委員とすれば過保護されちゃっているんだけど・・私はこれぐらいでいいと思う。

施策の3つの柱を担当するグループに分けた。なんと私そのグループのリーダー。事前に連絡が入って「どうにか・・・」。サブと庶務係をこの委員に合流している庁内(市役所職員)プロジェクトから出すという話を聞いてから了承。

その3つの柱とは「楽しくつくる」「かしこく選ぶ」「おいしく食べる」
私のグループは「かしこく選ぶ」
((流通))自ら作った野菜や果物を自分たちで販売したり、給食に活用する。
((学習))野菜や果物の旬や見分け方を学び、加工食品の安全性を学ぶ。

今回の会議では「自分で作った野菜を自分で販売すること」「地元の野菜や果物を給食に活用するには」について検討しましょう。ということになった。


「自分で作った・・・販売」の販売の場としては『かつぬま朝市』や『塩山朝市』他農産物直売所を活用しちゃおう。というわけ。「地元の野菜・・・給食に」を具体的に検討するために学校関係者、行政関係者、ja関係者も同グループに。

まずは自己紹介をかねてこのふたつについて各委員さんの意見をいただいた。

「自分で作った・・・販売」については、野菜や果物を作ることとうまく連動して。旬などを学びながら楽しくできればいい。この事業を検討したとき『まずは保育所や学校で作ったものを皆さんにお配りすることから』という感じだったのでそんなところからスタートしてはどう?果樹産地のため野菜が薄いので農繁期には野菜がなくなる、せっかく需要があるのでどうにか。といった意見。

「地元の野菜・・・給食に」は、大方の学校関係者の皆さんは、それが出来れば何よりとは思ってはいるものの現実のこととして難しいのではないか、という意見がほとんど。学校給食材料は予算を年度の初めに立て、それによって業者を通して納入される。地元のものを使うとなるとコスト的、物量的にかなり難しい。とくにコスト面では給食費未納の問題も多く、果たして保護者の了解が得られるか。もし地元野菜の給食納入が実現すれば野菜や果物をつくってくれた人の話を聞くというのもいい、という将来的な意見も出たには出たけど。

事務局から食育計画や推進活動を知ってもらうためにポスターをつくる予定、その内容について意見をもらいたいとのこと。

いくつか「夏休みに子どもたちに絵を書かせて」みたいな意見がでた。私のとなりにいた校長先生が苦笑い。私もPTA会長の経験があるのでその苦笑いの気持ちがわかった。つまり学校は「まずは子どもたちから」ということで手っ取り早く行政の事業の対象になる、標語を作らされたり、作文を書かされたり、とても利用されがち。あるときは行政の箱物をつくるときに子どもたちの声を集めたり、作文を書かせて正当化させる、そんな姑息な手段をとるときも過去にはあったりして。いずれにしてもただでさえ忙しい学校現場はすべてを受け入れられないのが現状。

子どもたちがポスターを作ることがきっかけで親と「食育」について話しことが大事。ということもわかるけど。だったら子どもたちを対象にしないでも全甲州市民を対象にして晴れて採用された暁には市民税を免除してあげちゃってもいいんじゃないの?と言ったら笑われた。

ポスターづくり&配布したから終わりじゃなくって、そのポスターはどんな効果を発揮したのかまで見届けないとね。。。ということはほとんどのポスターは作らなくてもよくなるかな?どうせ作るんじゃどんどん盗まれてプレミアが付くぐらいにしたいよね。無理か?

たぶん。。つづきます

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